台湾での生活

45歳で留学し台湾で生活する独女の備忘録

神出鬼没とは

台湾とは関係のない記事

神出鬼没の由来 備忘録

 

大変凶暴な熊の記事を読んでいて

『神出鬼没』が気になった

はて?なぜ出てくる時は神なのに

去っていく時は鬼なのだろうか?

 

辞書で調べると主に否定的な事に使うとなっている。これもきっと鬼の仕業に違いない

 

由来を調べると簡単に見つかった

 

中国で漢の時代に(その前の時代の兵家思想をお手本とし)書かれた規則というか思想のようだ

【以下原文を抜粋】

淮南子 兵略訓』

權勢必形,吏卒專精,選良用才,官得其人,計定謀決,明於死生,舉錯得失,莫不振驚,故攻不待沖隆雲梯而城拔,戰不至交兵接刃而敵破,明于必勝之攻也。故兵不必勝,不苟接刃;攻不必取,不為苟發。故勝定而後戰,鈴縣而後動。故眾聚而不虛散,兵出而不徒歸。唯無一動,動則淩天振地。抗泰山,蕩四海,鬼神移徙,鳥獸驚駭。如此,則野無校兵,國無守城矣。靜以合躁,治以待亂,無形而制有形,無為而應變,雖未能得勝於敵,敵不可得勝之道也。敵先我動,則是見其形也;彼躁我靜,則是疲其力也。形見則勝可制也,力疲則威可立也。視其所為,因與之化;觀其邪正,以制其命。餌之以所欲,以疲其足。彼若有間,急填其隙,極其變而束之,盡其節而仆之。敵若反靜,為之出奇,彼不吾應,獨盡其調。若動而應,有見所為,彼持後節,與之推移。彼有所積,必有所虧。精若轉左,陷其右陂。敵潰而走,後必可移。敵迫而不動,名之曰奄遲,擊之如雷霆,斬之若草木,耀之若火電,欲疾以速,人不及步鋗,車不及轉轂,兵如植木,弩如羊角,人雖眾多,勢莫敢格。

 

この思想は何章にも渡り記載されており

これはほんの一部にすぎない

このなかで兵士たるもの神出鬼没でなければならぬとある

これが神出鬼没の由来のようだ

 

更に論文も簡単に見つけることが出来る

(図書館で調べてないので小声で)↓

 

著者は朱新林:山東大学(威海)文化伝播学院 副教授(中國山東省聊城市生まれ)

【以下引用】

淮南王とその門客は『淮南子・兵略』において自らの兵家思想を集中的に論述、戦争の起源や戦争の作用、作戦に勝利する条件、戦争の策略、技巧などについて述べた。『淮南子・要略』においてはこうある。「『兵略』者,所以明戦勝攻取之数,形機之勢,詐譎之変,体因循之道,操持後之論也。所以知戦陣分争之非道不行也,知攻取堅守之非徳不強也。誠明其意,進退左右,無所撃危,成勢以為資,清静以為常,避実就虚,若駆群羊,此所以言兵也」[2]。この篇は、戦国兵家の長所を取ったもので、独自の見解をなしている。本稿が検討する内容は、『淮南子・兵略篇』と先秦諸子兵家思想との本源的な関係であり、そこから両者の伝承関係を明らかにし、後世の兵家思想に対する影響を簡潔に検討する。淮南王劉安の個人の思想と漢代の兵家思想の研究に対してまったく利益のないものとはならないだろう。

 

ところで鬼も一応神なわけだけれど

この鬼神についても全く知識を持たないので

これは図書館でも行って調べないとならぬ

知らない事ばかりだ