台湾に帰りたい
一年間も生活できなかったり私が
「帰りたい」と言うのは変かもしれない
しかし乍ら台湾は既に私にとって帰る場所であるのだ。
生まれた場所でもなく
家族がいるわけでもない。
血のつながった日本の家族は37年前に解散しているので姉も私も独りで自由にしている
そんな私に集団で生きるのも面白いと教えてくれたのが台湾の家族だ
台湾南部の家、突然やってきた日本人を家族として受け入れてくれた82歳のお婆ちゃん
人と暮らすことができないと思い込んでいた
他人とご飯を食べるのが嫌だった
自分の思いつきで家事をして
好きな時間に起きて
夜中にコンビニへフラフラと買い物へ行くなど
出鱈目に生活をしていた
決まった時間に家族全員で夕飯を食べ
夜8時過ぎると危ないから外に出るなと
叔母さんに注意され
隣の部屋には弟(友人の)がいる
窮屈だと思ったのは最初の頃だけで
誰かと暮らすという事で安心して眠れたり
ご飯が美味しかったり
家事が分担されたり
当たり前の幸せを噛み締めた
この時間が無ければ私は絶対に父を介護しようだなんて思わなかった
人生、上手いこと出来てるなと
つくづく思った
台湾で「家族」を教えて貰った
教えてくれた家族のもとへ帰りたい
これは自然な感情だ